骨董品の鑑定・査定とは

鑑定と査定

鑑定とは、骨董品・美術品の真贋判断や、それらが作られた時代を見極めることです。
査定とは、鑑定の後、美術市場の相場などを参照にして買取価格を提示させていただくことです。

骨董品にはなぜ価値があるのでしょうか

なぜ私たちは骨董品に魅かれるのでしょうか。
骨董品・古美術品とは、その時代と土地における人智を尽くした品物です。それらに触れるとき、今の時代には目にすることのない形や色、佇まいを通して、私たちは先人の存在をあざやかに感じとることができます。
私たちはそこで、一個人が生きうる時間を越え、古人と繋がることができます。

美術品が生み出された背景には、常に時代の生活や習慣、もてはやされていた文化や価値、思想、さらには世界情勢や政治、経済が関係していました。
特定の歴史の条件下で生まれた美術品は、今では再現不可能なものが多くあります。また、当たり前のことですが、作者が亡くなったのち、その作者から新作が生まれることはもう二度とありません。

そのような希少な骨董品・美術品にスポットライトを当てるのが鑑定と査定です。

「鑑定」とお聞きになり、何を思い浮かべるでしょうか?

鑑定は、人気TV番組のお陰で以前に比べて随分と身近に感じられるようになりました。某人気TV番組では鑑定後、鑑定評価額が決まります。
そのため近年、鑑定=査定(評価額の明示)という解釈がされていることが多くございます。
本来のところ、骨董品や美術品の鑑定とは評価額を出すことではなく、真贋や物の良し悪しを見ることです。所定鑑定人や所定機関では、有料で責任ある鑑定証の発行をしますが、その際の鑑定においては評価価格の提示などは行いません。

鑑定証について

ほとんどの美術作家には鑑定証はつかないものの、一部の明治以降の著名な近代美術家に限って、各作家専門の鑑定人もしくは鑑定機関が鑑定証を発行しており、日本の美術流通市場で一般的に信頼されている鑑定人・鑑定機関が、所定鑑定人・所定鑑定機関と呼ばれています。
多くの場合、鑑定は作家の子孫や配偶者、もしくは作者の全作品を収録したカタログレゾネを製作したことがある、その作家作品について豊富な知識を持った機関が行います。また、作者の子孫や配偶者が亡くなり肉親による鑑定ができなくなった場合には、鑑定委員会などの機関が鑑定を行うこともあります。

なお、江戸期以前の美術品に対する所定鑑定機関はありません。所定鑑定人や所定鑑定機関は、法律で定められているわけではないものの、美術市場においてそれ以外の鑑定者が発行する鑑定証よりも信頼がおかれています。
所定鑑定機関は有料で厳正に鑑定を行い、鑑定証を発行します。鑑定作業の後、真作として「鑑定証書が発行できるか、否か」の鑑定結果が出され、真作と認められた作品には鑑定証書が発行されます。なお、所定鑑定人(機関)は真贋鑑定のみを行い、作品価格の査定は行いません。

しかし、鑑定証がなかったとしても、一度美術市場に出品されますと真作と贋作では明らかな値段の差が出てくることも事実です。
これは、プロにとって作品のクオリティや保存状態が最も重要で本質的な鑑定基準となるためです。また、所定鑑定人(機関)による鑑定料は、1万円から8万円ほどかかりますので、鑑定証をつけるだけの価値がある作品である必要があります。

藝品館での鑑定・査定

藝品館では、近年の広義での解釈が広まっております鑑定という言葉の意味を受け止め、お客様より無料鑑定(=査定)のご依頼をいただきますと、真贋判断に軸を置いた鑑定を経て査定させていただき、買取価格の提示をさせていただいております。

美術品の査定について

査定にあたっては同じ作家の作品であっても、作品の良し悪しなどその他さまざまな理由によって査定価格が大きく変わってきます。
藝品館では、以下のようないくつかの基準に基づいて価格評価をしております。

  • 骨董品・美術品の種類 絵画・掛軸茶道具・壺等 査定対応品目例
  • 素材・技法 油絵・版画・紙本・絹本・陶磁器等
  • 作家あるいはつくられた場所・時代 銘・サイン・落款・印章・箱書等
  • 作品の出来
  • 作品の真贋
  • 状態 箱の有無・直しの有無・ワレや破れ、シミなどの有無
  • 大きさ・点数 セットや対のものか、単品のものか等
  • 鑑定書や箱書き・来歴など

おおまかなお写真であっても、多くのものについては買取可能かものか現物を拝見させていただくかなどの判断に加え、簡易査定ができますので、お問い合わせの際にはメールなどでぜひ一度お写真を拝見させて頂けますと大変助かります。