劉海粟作品の買取について

藝品館では劉海粟作品の買取査定を行っております。
劉海粟の山水画などの中国絵画・書画・掛軸等の売却や鑑定をお考えの際は、是非お気軽に当館へご相談ください。
経験豊富なスタッフや中国美術専門家が責任ある評価・査定を行い、現在の流通価格に沿った適切な買取価格をご提示いたします。

劉海粟の人物

劉海粟 (りゅうかいぞく 1896-1994) は江蘇省常州生まれの書画家・美術教育家です。
名を槃、字を季芳。号は海翁。
幼いころから画をはじめ、14歳のときにひとり上海へ出、周湘に師事し山水画を学びました。そして17歳のときに故郷に絵画の私塾をひらき、その後、近代中国における初めての美術学校である上海国画美術院を設立しました。
劉海粟は、ヌードの人物や自然の写生をはじめて中国の美術教育に取り入れました。そのような劉海粟の美術教育は、当初全く新しい手法であったため厳しい批判を受けましたが、当時北京大学の学長であった蔡元培(さいげんばい)に支持を受け、個展を開催するなど、劉海粟は美術教育家・画家としてその名を広めていきました。

しかし、ヌードの人物画を描く教育が当時の中国政府の目をひき、1927年からおよそ10年間、劉海粟は政治的迫害を逃れ、日本に亡命します。そのあいだ、朝日新聞の協力を経て個展を開き、日本の画家たちと親交を持ちました。

劉海粟の画風

劉海粟は水墨画や油絵、書も制作しました。
そうした多岐にわたる作品のなかでも特に広く知られている作品が、中国の名山である黄山をテーマにした水墨画です。劉海粟は、生涯10回にもわたり黄山に登頂し、この名山からインスピレーションを受け、多くの作品をのこしました。
西洋絵画を教えた劉海粟らしい、現代的な山水画で、鮮やかな青・緑・赤の色彩のハーモニーが秀逸なシリーズです。