永楽善五郎の茶道具買取について

藝品館では永楽善五郎(永樂善五郎)作品の茶道具の買取査定を行っております。
永楽善五郎の茶碗・香合・水指・茶器等、京焼・茶道具の売却や鑑定をお考えの際は、是非お気軽に当館へご相談ください。
経験豊富なスタッフや茶道具の専門家が責任ある評価・査定を行い、現在の流通価格に沿った適切な買取価格をご提示いたします。

他の作家作品の茶道具の買取も行っております。

永楽善五郎とは

永楽善五郎は室町時代から続く京焼の家元のひとつです。初代・西村宗禅は千家の茶道具を製作する千家十職の土風炉師でした。
初代から九代までは西村姓を名乗り主に土風炉(茶席で窯をかけて湯を沸かす道具で、焼き物に漆を塗ったもの)を製作していましたが、十代以降は永楽姓を名乗り土風炉に加え茶碗などの焼き物も制作しています。

初代ははじめ、奈良の「西京西村」で春日大社の供御器を作っていましたが、晩年に大商人であり茶人であった武野紹鴎の依頼で土風炉を作るようになり、これが土風炉師・善五郎のはじまりになったそうです。
近江小室藩初代藩主である小堀遠州(1579-1647)より注文を受けた際、「宗全」の銅印を授かったことから、三代から九代は作品に「宗全」印を用いました。この印は、屋敷と共に1788年の天明の大火で燃やされてしまいますが、三千家の援助を得て十代了全が復興に力を注ぎます。その後も長く続くことになる千家との関係は、この頃がはじまりと言われています。
1827年、十一代保全が、紀州藩主・徳川治宝の御庭焼に招かれ偕楽園焼かいらくえんやきを指導した際、「河濱支流かひんしりゅう」の金印と「永楽」の銀印を授かりました。「永楽」印および「河濱支流」印がそれ以降使用されるようになり、またその印が、後に十二代和全の代から永楽姓を名乗るきっかけになったのです。

現在は、永楽善五郎十七代が活躍しています。

善五郎歴代

初代 善五郎
西村宗禅 (?-1558)
二代 善五郎
西村宗善 (?-1594)
三代 善五郎
西村宗全 (?-1623)
四代 善五郎
西村宗雲 (?-1653)
五代 善五郎
西村宗筌 (?-1697)
京羽二重には『奈良風炉屋 車屋町五条上る』と記載。
六代 善五郎
西村宗貞 (?-1741)
茶湯評林大成には『奈良風炉細工人 京東洞院と高倉とあひ町五条より四条下ル町 奈良屋宗全 親 同善五郎 子』と記載。
七代 善五郎
西村宗順 (?-1744)
八代 善五郎
西村宗圓 (?-1769)
九代 善五郎
西村宗巌 (?-1779)
十代 善五郎
永楽了全 (1770-1841)
天明の大火により西村家が全焼するも、表千家啐啄斎らの後援のもと再興。楽家・了入とも交流を持っていた。
十一代 善五郎
永楽保全 (1795-1854)
十二代 善五郎
永楽和全 (1823-1896)
十三代 善五郎
永楽回全 (西村宗三郎 1834-1876)
永楽曲全 (西山藤助 1819-1883)
十四代 善五郎
永楽得全 (1853-1909)
永楽妙全(十四代室 1852-1927)
十五代 善五郎
永楽正全 (1879-1932)
十六代 善五郎
永楽即全 (1917-1998)
十七代 善五郎
永楽善五郎