董其昌作品の買取について

藝品館では董其昌作品の買取査定を行っております。
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董其昌という人物

董其昌 (とうきしょう 1555-1636) は中国明代の文人・書画家です。
字を玄宰。号は思白・香光などとしました。
親しい友人として陳継儒などが知られており、互いの書画において影響を与えました。
清代、清朝によって董其昌の書は正統とされ、また画においては南北二宗論の提唱、ひいては南宗文人画の正当性を画論とし掲げたことで、董其昌が後世の文人書画家界に与えた影響には計り知れないものがあります。また日本の書家への影響も大変大きく、董其昌の書蹟法帖は江戸時代において文徴明らのものとともに高い人気を集め、やがて唐様の書風として確立されるに至りました。

董其昌の作風

書・画ともに古きもの良きものを研究し、その技法のみならず精神に学ぶことを董其昌は第一としました。
書は王羲之など唐代の碑版法帖から学び、やがて項元汴の収蔵書に触れる機会を得ると、その真蹟に学ばんと董其昌が臨書に及んだ書家は数知れず、自身もまた多くの書を収集しました。行書に能く北宋の米芾の影響など強く見られますが、その形式のみを真似ることは決して良しとせず、作意なき精神の表現による書法を目指した董其昌は、自由で飾り気のなく清らかな独自の書風を完成させるに至りました。
画においても同様、禅などの思想から影響を大きく受けた董其昌は、長閑やかであり静けさに満ちた山水画を描きました。着色に依らず水墨の濃淡による表現は、写実にこだわらずとも柔らかに趣きを能くし、董其昌独自の画風を打ち出すとともに、自身の提唱した、文人画の正統たる南宗画の様式を体現したものです。