虎のような猫のような虎(骨董品買取藝品館 京都本店スタッフ)

こんにちは。
最近日が長くなって、少しずつですが暖かくなってきているように思います。いかがお過ごしでしょうか。
時節柄まだまだ感染対予防策などで気軽にお出かけするには気後れしてしまう日々が続いておりますが、お出かけの計画を立てるだけでも楽しい気分になると思いますので、ご参考までに、また展覧館のご紹介などしようかなと思います。

先日、京都国立博物館の「新春特集展示 寅づくし─干支を愛でる─」をご紹介させていただきましたが、嵐山にあります福田美術館でも四月十日まで展覧会「トラ時々ネコ 干支セトラ」が開催されています。

こちらの展覧会でも、寅年にちなんで虎の絵を中心に干支の絵が展示されています。
また、今年の干支は猫科ですし、今年が2022年で「2」は「にゃー」とも読めることから江戸時代から昭和にかけて描かれた猫の絵画も紹介されるとのこと。

江戸時代中期に活躍した与謝蕪村や円山応挙などが描く虎の絵と、明治から昭和にかけて活躍した竹内栖鳳や大橋翠石ら有名画家が描く虎の絵を中心に、トラのほかにもネズミやウシなど干支とされた動物を描いた作品など、福田コレクションの中から厳選された作品が展示されるそうです。

虎は日本には生息しておらず、実物の虎を目にする機会がなかった江戸時代の画家たちは、毛皮や虎の絵画などの輸入品からその姿を想像し、そして実物を観察できる猫を参考にして虎を描いたといいます。
そうして描かれたどこか愛嬌のある江戸時代の想像上の虎と、実際の虎を見て描かれた明治時代以降の虎との違いが見られるのも、見どころのひとつだそうです。

この展覧会は、円山応挙の虎図を使ったネコ用の顔はめパネルやチラシがSNSで話題になり、ネットニュースでも取り上げられていました。
現代アートや海外の有名な絵画に比べてハードルが高いイメージの日本画を、芸術に詳しくない方でも楽しめるように、というというコンセプトだそうで、猫好きの方にも楽しんでいただけると思います。

また、先のことになりますが、福田美術館では四月二十三日以降は「やっぱり、京都が好き 〜栖鳳、松園ら京を愛した画家たち」が開催されるとのことで、地元京都の方はもちろん、遠方の方も観光などでお近くまで寄られた際には足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。

藝品館では、近代・江戸時代以前など、虎や猫に限らず動物を意匠とした絵画や工芸品などの買い取りも承っております。
また、日本国内のものに限らず中国朝鮮などの国外の絵画、掛軸、工芸品などの骨董品の買取も承っております。
描かれているのが何の動物かわからず買取依頼に躊躇われる場合でも、霊獣など伝統的なものの場合もございますので、まずはお気軽にお問い合わせください。