このたび京都府中京区のお客様から北大路魯山人の織部焼の四方皿を買い取りさせて頂きました。
魯山人は書、篆刻、絵、漆芸など多岐にわたる才能を発揮した万能の芸術家で、更に美食家として有名で自らも料理に腕を振るい、自らの料理を盛る器も自作したことでも有名です。
魯山人は日本の桃山時代の陶磁器を日本固有の芸術と捉え、独自の解釈で桃山陶を再現した食器の名品を次々に発表し続けました。特に織部焼の作品群は素晴らしく人間国宝に推挙されましたが、当時対立していた民芸運動家等と伍することを嫌い辞退しています。
高価で知られる魯山人の陶磁器は使われることを目的に作られているので、高級料亭などで現在も使われています。
もし魯山人の作品を目にしたい場合は鎌倉にある吉兆庵美術館を訪れるのが良いでしょう。魯山人の名だたる器が常設展示され、四季折々で魯山人がいかに客をもてなすために自ら最高の技を駆使して製作した作品の数々を鑑賞できます。