意外に縁起がいいもの(骨董品買取藝品館 京都本店スタッフ)

こんにちは。
このごろ散歩途中に着物姿のお子さんをよく見かけるなと思っておりましたが、そういえば三詣りの時期ですね。
七十二候では第十四候の鴻雁北(こうがんかえる)、日本で冬を過ごした渡鳥の雁が北のシベリアの方へと帰っていく時期となりました。春の季語にも「雁帰る」とありますね。お茶の「かりがね」や和菓子の「落雁」などなど、雁は日本で古くから親しまれてきました。先日奈良にて買い取りをさせていただいた茶道具の中にも、雁の図柄の茶碗と掛軸がございました。秋にまたやってくる雁についても「雁渡る」という秋の季語がありますね。

鴻雁北の次は第十五候の虹始見(にじはじめてあらわる)、これから雨上がりに虹を見かける機会が増えるようです。そういえば、京都で確認された環水平アークについてニュースで取り上げられていました。
今は気象現象のひとつとしてその仕組みがわかっていますが、自然のさまざまな現象について現在のように詳しく解明されるまでは、虹が昔大蛇や龍ではないかとされたように、言い伝えであったり吉凶との関連づけ、国や地域、時代時代でいろんな受け取り方をされていて興味深いですね。
古美術でもたとえば縁起物などもさまざまなものがございますし、鶴や亀といった有名なもの以外にも書画や陶磁器の図柄でひとつはご覧になったことがあるかと思います。

縁起物で、受け取り方が違うといえば蝙蝠もそうかなと思います。
その字が「福」に通じることから縁起のいいものとして蝙蝠の図柄のものはよく見かけるかと思いますが、着物や骨董などにあまり馴染みがない方ですとバットマンや寓話のイメージの方が身近かと思いますので、縁起物だとは思われないのかもしれません。以前に先々代様のコレクションの整理でご相談いただいたお品物の中にも蝙蝠のものがあり、縁起の良い図柄だとお話した際に驚かれたことがありました。

これから、ご実家の建て替えや改修でのお品物の整理や、集めてこられた骨董品のコレクションを整理されるご予定の方もいらっしゃるかと思います。
茶道具掛け軸、また中国美術はもちろん、骨董品の買取や査定をお考えでしたら、まずはお気軽に藝品館にご相談ください。