薔薇とアンティーク(骨董品買取藝品館 京都本店スタッフ)

こんにちは。
梅雨入りも目前となりましたね。
薔薇が見頃のようで、園芸が趣味の友人が綺麗に花を咲かせた薔薇の写真を送ってくれました。
園芸は門外漢なのでわからないなりに、その友人との暫くぶりの電話で薔薇の話をきいていましたが、薔薇も園芸の世界もなかなかに奥深いのですね。とくに薔薇の品種の多さにはあらためて驚かされました。

薔薇はモチーフとして絵画や茶器など多くの芸術作品に用いられていますよね。
大倉陶園のブルーローズなど、薔薇が絵付けされたアンティークの茶器をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。

宮廷画家ルドゥーテの描いた薔薇がデザインに用いられた食器や室内の装飾品などを愛用されていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
芸術的にも植物学でも薔薇を語るのにルドゥーテは欠かせない人物です。
もしルドゥーテをご存知でなくとも、マリー・アントワネットやナポレオンの特集番組などで彼の作品は目にされているかと思います。

先日まで大分市美術館で、そのルドゥーテの代表作「バラ図譜」の全点と肉筆画が展示された特別展「宮廷画家ルドゥーテとバラの物語」が開催されていました。

簡単にご紹介いたしますと、ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ(1759~1840)は、フランス王妃マリー・アントワネットとナポレオン皇妃ジョゼフィーヌに仕えたベルギー出身の宮廷画家・植物学者です。
銅板に点を刻む多色刷銅版画に、さらに手彩色を施した彼の植物画は、その姿を細部まで正確に描きながらも柔和な雰囲気を持つのが特徴で、当時の上流階級の人々からは「花のラファエロ」や「バラのレンブラント」と称えられました。
特別展で展示された「バラ図譜」は薔薇のみの版画集で、植物学的な正確さと芸術的な完成度の高さから最高傑作と言われています。

藝品館では絵画のほかアンティークのティーカップのセットや骨董品の中国茶器などの買取も承っております。仕舞い込まれたままの古い急須や煎茶器、アンティークのコレクションで整理されるご予定のものがございましたら、お気軽にご相談ください。