和歌山県岩出市にて中国清時代の染付皿を買取いたしました

和歌山県岩出市にて骨董品の買取をさせていただきました。今回買取致しましたのは、中国清時代の染付皿です。

中国故事に登場する琴高仙人が見込みに描かれた文人墨客好みとも言える味わいのある皿です。
この文様は日本の型物伊万里などでもよく引用される有名な図柄です。中国の呉須は官窯と民窯のもので色合いが違い、やはり民窯のものは侘び寂びを好む日本人好みではあります。渋い色合いと全体の文様に当時の茶人が惹かれたのも頷けます。
呉須も若干の不純物の混在によりあの渋い色合いが出ており、時代を判別する鍵にもなります。

今回の皿は日本の古伊万里や九谷大聖寺などでも多く同様の絵付で描かれている皿で、中国陶磁器との判別は一般的には難しいとされていますが、やはり土の採取地域が全く違いますので、高台の土見せを確認すると鑑定は容易です。
やきものは時代と地域で圧倒的な特徴の違いがありますので、それが収集の楽しみにもつながります。