兵庫県神戸市のお客様より掛け軸の査定買取をご依頼いただきました。
池大雅の日本画作品や、黄檗山関係の黄檗隠元の書もございましたが、残念ながら真作ではなく江戸後期の模写でした。
池大雅は江戸時代の文人画家で、妻玉瀾とともに多くの作品を残しています。
与謝蕪村とも親交が深く、共同の作品も残されています。おおかた共作と成るとほとんど美術館に収まっていますが、旧家の手つかずの蔵など新発見に至る場合もありますので、安易な売却は注意が必要です。
隠元は京都の煎茶道でも大変有名な萬福寺を設立した中国の僧です。
黄檗三筆にも数えられ比較的書の流通量は多いですが真作は少なく、近年中国ブームも相まって、多くの模写も真作と同様に流通しているのが原状です。