洋の東西を問わず(骨董品買取藝品館 京都本店スタッフ)

こんにちは。
つい先日までは春の訪れが待ち遠しいと思っていましたが、新聞で桜の開花予想を目にしてもうそんな時期かと驚いてしまいました。
花粉にばかり気をとられていたせいかもしれませんね。
発表された今年の桜の開花予想では、平年並みに三月中には西日本・東日本のほとんどの都市で開花するようです。たしかに最近は日差しからも少しずつ春の訪れを感じます。

先日は漆器について少しご紹介いたしましたが、今回は食器に関連した展覧会をご紹介しようと思います。

気楽な普段使いの食器として少しニュウの入った伊万里のお皿を使ったり、お客様のおもてなしにとっておきの織部の鉢や蒔絵の蓋付椀を使ったりと、骨董品・和食器を日常でお使いになる方は多いと思います。

滋賀県甲賀市のMIHO MUSEUMにて、懐石に用いられる器の展覧会、春季特別展「懐石の器 炉の季節」・夏季特別展「懐石の器 風炉の季節」が開催されます。

桃山時代に千利休がはじめた茶の湯の「懐石」の形は、江戸時代にはその形式が確立され、現在の懐石の形式となりました。こちらの特別展ではMIHO MUSEUMの所蔵から選りすぐられた懐石の名品と茶道具が展覧されるそうです。会期は春季と夏季を合わせて三月十九日から八月十四日まで、事前予約制ですのでご注意ください。

和食器よりも洋食器の方にご興味をお持ちの方にはこちら、「オールドノリタケ×若林コレクション -アールヌーヴォーからアールデコに咲いたデザイン-」が兵庫県丹波篠山市の兵庫陶芸美術館で三月十九日から五月二十九日まで開催されます。

オールドノリタケはご存知の方も多いと思いますが、現在のノリタケカンパニーリミテドの前身である日本陶器によって明治〜第二次世界大戦期に制作、海外へと輸出されました。
この特別展では若林コレクションの中から選りすぐりの陶磁器や、当時の流行が表現されたデザイン画など、約二百五十件が紹介されるそうです。紅茶やコーヒーに親しまれている方はぜひ。

藝品館では志野や織部などの陶磁器、向付や蓋付碗などのほか、オールドノリタケのティーカップや花瓶などの買取も承っています。ひとつ割ってしまって揃いではなくなったティーセットや向付、銘々皿などでもお気軽にご相談ください。

春といえば引越しの季節でもありますね。先日買取に伺ったお客様も、ご転居に伴いご実家のお蔵を整理されるとのことでお問い合わせをいただきました。
藝品館では、お蔵の整理、骨董品・美術品のコレクションの整理なども承っております。
まずはお気軽にご相談ください。