島根の中国美術品買取について

島根県の中国美術品

中国美術品は非常に幅広いカテゴリにわたりますが、藝品館には中国陶磁器、中国の絵画、書、青銅器など多岐にわたる分野に対応した専門家がいます。そのため、高度な専門知識と独自の老舗ならではの鑑定眼で根拠ある説明のもと、査定買取を行なっております。
特に中国美術品は90年代以降に流入している作品はかなりと言っていいほど真作がありません。たまたま戦前からあった、蔵にあったが忘れられていた。押し入れから突然古い新聞と共に出てきた。という場合は比較的優品である場合が多いです。

特に鑑定が難しいのは青磁の分野です。青磁は色は同じに見えても、日本の窯のものと、中国の窯のものがあります。日本の窯のものは中国の青磁を模倣したものがほとんどですので、中国の窯であるということを決定するには長年の経験と研究が必要となります。
近年中国美術品は高騰していますので、青磁はどちらの作品か？によって値段が大きく変わります。

代表的な例として島根県出雲市で発掘された中国美術品の中に龍泉窯の鎬蓮弁の青磁碗があります。これは南宋時代のもので、日本で言うところの砧青磁と言われて茶道でも珍重される茶碗です。発掘品なので釉薬の貫入や色合いが若干伝世品とは異なりますが、翡翠のような美しい発色はこの時代の龍泉窯の特徴とも言えます。
なぜこのような青磁が出雲市から出てきたのか？という疑問が出てきますが、もともと表日本として銀山から大量の銀を船で輸出していた島根県は中国と多く交易していました。このことからも中国美術品が多いのは当然のことだと考えられます。