山口の屏風買取について

山口県にまつわる屏風

山口県は歴史的に多くの文化人が活躍した地であり、その影響は書画骨董品に反映されています。
政治家の伊藤博文の書が六曲一双の屏風に仕立てられていたり、吉田松陰や木戸孝允の書、乃木希典の書なども屏風となっております。
また小田海僊や狩野芳崖などの著名な画家の作品が二枚折屏風として江戸時代から盛んに集められ、伝来している地域です。雪舟の水墨山水を配した屏風絵など室町水墨画は屏風絵として伝来していることも多く、古い土蔵などにある屏風は鑑定が必要です。
また森寛斎も屏風を多く残しています。高島北海の作品や地元山口で馴染みのある屏風作品なども含め、私たちはこれらの貴重な屏風を適切に鑑定し、買取致します。

下関市立美術館（山口県下関市長府黒門東町１−１）の所蔵では、狩野雅信筆の源氏物語図屏風があります。源氏物語図は狩野派がよく描く題材で、無銘のものをはじめ多くが伝来しています。一定した美術的評価もあり、金地で豪華に描かれた屏風絵などは海外でも人気を博し、戦前から多くが貿易されてきました。

屏風は当時からの大作であり、調度品として当時から頼まれたりして描かれるものも多いですが、中には出展作など特別な作品も見受けられます。また大作故に、作家や書家のそれぞれの個性が色濃く反映されています。
山口県内の文化人の交流の証として描かれたものや、中には屏風絵の裏側に書簡が見つかることもございます。屏風には、作者の技術や美意識、時代背景が反映されており、単なる室内装飾品を超えた、芸術作品としての価値を持っています。私たちは、そうした屏風一点一点の背景を理解し、正確な鑑定と評価を行います。

山口県内で屏風の買取をお考えの方は、骨董品を専門とする私たちにお任せください。また蔵の解体や遺品整理などの際、処分される前にぜひ藝品館へお問い合わせください。大切にされてきた屏風を丁寧に鑑定し、その価値を正しく評価します。