こんにちは。
今年も十日戎にて商売繁盛を祈願し、まだまだ残っているお正月のお餅をどうしようかと思っていたら、出先で節分やバレンタイン向けの商品を見かけました。
「一月往ぬる、二月逃げる、三月去る」といいますが、本当に早いものですね。
各地で雪が降り寒さも厳しくなりました。
もう大寒という一年でもっとも寒いといわれる時期ですね。
お酒を仕込む時期でもあり、先日、古伊万里の蕎麦猪口や徳利など酒器のコレクションを一部買い取らせていただいたお客様とは日本酒の話題で盛り上がってしまいました。
お酒と芸術といえば、アブサンにまつわるものが有名ですね。
ニガヨモギを中心に複数のハーブを用いた緑色のリキュールで、当時その高いアルコール度数と幻覚などの作用がロートレックやゴッホら多くの芸術家を魅了し、時には破滅へ導いたといいます。エドガー・ドガが描いた「アプサントを飲む人」やパブロ・ピカソの「アブサンを飲む女」などアブサンをテーマにした絵画や、十九世紀ヨーロッパを舞台とした映画で印象に残っている方も多いのでは。
日本の芸術家では、横山大観がお酒好きとして知られていますね。
三度の食事はお酒と少々の肴だったといわれる大観ですが、意外にも若い頃は下戸だったようです。主食といわれるほど愛飲したお酒にまつわるエピソードは、日本酒にご興味のある方で、もしご存知でなければ、蔵元の方でも紹介されていますのでぜひ読んでいただきたいと思います。
歌川国芳の金魚づくしに、金魚たちが宴会を楽しむ姿を描いたものがあります。
そんなふうに飲めや歌えとまでは言えませんが、お酒は体を壊さない程度に陽気に楽しみたいものですね。
そういえば一月十六日は囲炉裏の日だそうです。
一月二月三月と忙しない日々の中で、たまには囲炉裏を囲むように、お酒やお茶を飲みながらゆったり会話する時間も大切にしたいなと思います。
藝品館では、伊万里や備前の酒器のほか、古い鉄瓶や銀瓶、茶托などの買い取りも承っております。お茶道具として先代様が使われていた鉄瓶や茶釜、ご実家で昔使われていた徳利や盃などの酒器がございましたら、お気軽に一度私どもにご相談ください。