もう梅雨入りの話題が (骨董品買取藝品館 京都本店スタッフ)

こんにちは。
ついこの間桜を見に行ったと思ったら、もう梅雨入りについての話題を聞くようになりました。
見かける花の種類もかわり、季節が巡っているのを感じます。
今年の梅雨入りは平年より早めになりそうとのこと。曇りや雨の日は外出が億劫に感じるかもしれませんが、個人的には景色が水墨画のように見えて好ましく思います。

和歌山県にあります田辺市立美術館の分館、熊野古道なかへち美術館にて6月26日まで「館蔵品展 胸中の山水 ―文人画と南画―」が開催されています。
江戸時代の文人画と明治以降に山水を描いた南画との風景の表現の違いや共通する点に注目した展覧会とのこと。こちらの美術館は特徴的な外観で建築としても楽しめますのでいかがでしょうか。

京都市左京区泉屋博古館でもつい先日まで「旅スル絵画 ― 住友コレクションの文人画」が開催されていました。住友コレクションの中から文人画で江戸時代の京都や大阪を中心に「旅」に関連した作品が紹介されていました。文人画家の「書画での交流」という部分にも注目し、日根対山の「四季山水図巻」や中林竹洞の「前赤壁図」ほか沈南蘋の「雪中遊兎図」、田能村竹田や浦上春琴など、江戸時代の文人画のほかに、日本の多くの画家に影響を与えた沈南蘋ほか中国画家の作品が展示されていました。

泉屋博古館では5月28日から「漆 ―東洋の美を彩る素材」と「中国青銅器の時代」が開催予定だそうです。「漆 ―東洋の美を彩る素材」では中国明時代の龍図堆黄円盆と双龍図堆黄長方盆が修理後初公開されるとのこと。またこの展覧会は修復が完成したことを記念したものだそうで、漆工の名品の展示や技法の紹介のほか、最新の修復技術も紹介されるそうです。

藝品館では日本の文人の作品に限らず中国の文人墨客の作品の買い取りも承っています。
書画のほか、茶道具煎茶道具や漆器、骨董品など、またその他にも梅雨入り前に整理予定のお品物がございましたらお気軽にお問い合わせください。