京都の歴史と美術品 – 中京区編

中京区は京都の中心地であり歴史的にも非常に多くの建造物や文化財が残っています。
狩野派を中心とした画家の最高峰の遺産である二条城の障壁画は元より、戦争の大きな戦火にあっていないこともあり当時の商業や政治的な建造物、豪商、武士、公家など様々な身分の邸宅、本陣、陣屋などありとあらゆる当時の文化や生活の痕跡が多く残り当時の風情を感じずにはいられません。

古美術店の多くある寺町通り近くの下御霊神社は、朱子学の大家として有名な山崎闇斎ゆかりの場所でもあり、一条京極にあった下出雲寺の鎮守として平安初期に創建されたと伝えられています。移転を繰り返した後、豊臣秀吉の時代に大規模な京都市の区画整理が行われた際に現在の中京区寺町通丸太町下るへ移りました。

また麸屋町には、世界的古美術商でもある山中商会のロンドン支店で活躍した冨田熊作の営んだ古美術店がありました。
当時から国際都市として海外からの来賓も多く、美術骨董品が一つの文化交流の材料として使われていた側面もあります。古美術品は自国の文化を紹介するには非常に文化的で、友好関係を築くには欠かせないものだったのです。

幕末になると動乱も多くなり治安維持が必要となった京都には有名な新撰組が誕生します。新撰組が生まれた中京区は壬生寺が有名です。
京都市には寺が本陣となる例もありましたが、ここを本陣とした大名はいませんでした。壬生寺は新撰組と関わりが深く八木家住宅を主とした屯所の訓練所として利用されていた為とも思われます。
壬生寺の近くには根付の博物館である根付館もあり、近年の根付の作品は提げ物など精密で可愛い作品をたくさん見ることができます。

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