こんにちは。
桜が見頃を迎えていますね。
先日調べ物のため北山の歴彩館に行った際、ちょっと時間がありましたので京都府立植物園にも寄り、春の花々を楽しんできました。桜のほかにチューリップなど見頃の花々がありましたので思った以上に楽しく散策できました。
いま東京国立博物館の方では、今年も春恒例の企画「博物館でお花見を」が行われています。
桜を題材とした、俵屋宗達の屏風や浮世絵、書画、室町時代の桜の蒔絵の硯箱のほか、鍋島の色絵皿や仁阿弥道八の色絵鉢などの陶磁器など、日本美術の名品が展示され、また「お花見」とあるように、合わせて博物館敷地内の庭園でソメイヨシノをはじめとしたさまざまな種類の桜を堪能できますので、お時間があればぜひ行ってみてください。
展示される東京国立博物館所蔵の仁阿弥道八の色絵鉢は、乾山風の代表作のひとつです。
仁阿弥道八は乾山焼に倣った作品も多く残していますよね。買取させていただく骨董品のなかにも乾山の写しをよくお見受けします。
京焼の名工として知られる、江戸時代後期に京都を中心に活躍した陶工仁阿弥道八(1783年〜1855年)は、京都粟田口焼の陶工である初代高橋道八の次男として生まれた2代目高橋道八です。
京焼を代表する尾形乾山から大きな影響を受けたといわれ、野々村仁清や尾形乾山などの写しを得意としました。
琳派のひとりである尾形乾山は、京都を中心に活動し、色絵の名作を数多く残しました。
京都有数の呉服商に生まれた尾形乾山の兄には尾形光琳がいます。放蕩な兄光琳と乾山の性格は対照的と伝えられていますが、兄弟の仲はよかったようで、乾山が作陶と画賛をし光琳が絵付けするなど、兄弟の合作が数多く作られています。
藝品館では、京焼の茶碗や鉢などの陶磁器の買取も承っております。京焼の茶碗や手鉢に限らず、陶像や磁器像などの買取も行っておりますので、気になるお品物をお持ちでしたらお気軽に藝品館へとお問い合わせください。