魅力あふれる牡丹の花と中国美術(骨董品買取藝品館 京都本店スタッフ)

こんにちは。
4月も気づけばもう下旬、5月の連休が近づいてきましたね。連休中にお出かけされる予定の方もいらっしゃるかと思います。

京都では山吹や芝桜が見頃を迎えています。また、これからの時期は青もみじも楽しめますね。

牡丹もこれから見頃を迎えます。
季語が夏の牡丹ですが、花をつけるのは晩春から初夏にかけて。七十二候で4月30日からは第十八候「牡丹華」といいますね。
その姿と香りから牡丹は花王、百花王、百花の王、富貴花と多くの別名を持ちます。花言葉「王者の風格」からも牡丹に対する人々のイメージが伝わってきます。
原産の中国では古くから中国文学でも多く用いられ、日本の文学においても古くは枕草子から登場する牡丹を、多くの文人墨客が描いてきました。
葛飾北斎や狩野山楽、速水御舟が描いた牡丹は、一度は目にされたことがあるかと思います。

中国絵画や日本画などの絵画に限らず、陶磁器や漆工、着物などのモチーフとして数多く用いられてきた牡丹ですが、霊獣の唐獅子との組み合わせもまた、その伝説や「牡丹に唐獅子、竹に虎」という言葉がありますように、組み合わせとしても好まれよく描かれております。もしかしたら牡丹と唐獅子の額や掛軸をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

日本画のほか、中国美術にもご興味がございましたら、東京都港区にあります松岡美術館で開催されています「松岡コレクション めぐりあうものたち Vol.1」はいかがでしょうか。
会期は7月24日まで。松岡美術館所蔵のコレクションから中国絵画、中国陶磁器、日本画のほか西洋画や能面などのコレクションを再構成した企画展が三会期連続で開催されるようです。
現在のVol.1では、「二色の美」「故きを温ねて」「中国青銅器 形と用途」が開催。
なかでも「二色の美」では、中国陶磁コレクションから、磁州窯と景徳鎮窯の作品を中心に、北宋時代・磁州窯の白地黒掻落牡丹文瓶や元時代・磁州窯系の白釉黒花花鳥文壺、元時代・景徳鎮窯の青花魚藻文大盤など、コントラストが美しい二色の陶磁器が紹介されていますので、連休中にいかがでしょうか。

藝品館では、日本画など日本美術のほか、中国絵画や中国の陶磁器などの中国美術も買取いたします。箱がない、埃をかぶっていて汚れている、陶磁器の一部欠けているなど、これはどうだろうか…と迷われる場合でも、まずはお気軽にお問い合わせください。