隠銘とは
隠銘(かくしめい)とは銘印のことですが、あからさまに銘印をおさず器面にほどこした文様の一部分、高台脇など、ちょっとみて気がつかないような筒所に作者の印や文字などが隠したものをいいます。中には一字ずつ別にして隠印をほどこし、それを集めると作者の名が判明するといったものもあります。
隠印は主として模造品、写し物にほどこされるので、祥瑞などはよく注意してみないと、この隠銘を発見できずに模造品を本物としてしまう場合が生じます。
また根付などの作品や浮世絵にも春画などにも幅広く作者の意図として見られます。