池玉瀾作品の買取について

藝品館では池玉瀾作品の買取査定を行っております。
池玉瀾の書画・絵画掛軸等の売却や鑑定をお考えの際は、是非お気軽に当館へご相談ください。責任ある評価・査定を行い、現在の流通価格に沿った適切な買取価格をご提示いたします。

池玉瀾という人物

池玉瀾 (いけのぎょくらん 1727-1784) は京都出身の江戸時代中・後期の文人画家・書家・歌人で池大雅の妻です。
名は町。清貧に甘んじ和歌を詠み、夫であり師である池大雅とよく似た風雅な作品を多く残しています。

京都祇園の茶屋で歌人でもある母・百合のもとに生まれた玉瀾は、母からは和歌を学び、茶屋の常連であった柳沢淇園からは南画を学びました。
その後当時淇園の弟子であった池大雅を紹介され、大雅が30歳の時に二人は結婚し真葛原で同居します。結婚後は夫婦仲睦まじく、仲良く紙を並べて書画に親しみ、夫の大雅から南画を学び当時一流の閨秀画家として名を広めます。 。

池玉瀾の画風

玉瀾の紅葉図などの扇面画を例に見ると、女性らしい柔和な筆致を光らせるだけでなく色彩感覚にも非常に優れていました。
玉瀾と大雅は夫婦でお互いに影響を及ぼし合いながら、作品を作っていきます。しとやかでありながら質素な身なりをし、よく夫の好みに合わせる妻で大雅と同じように自由な生活を行っていました。
玉瀾の作品は大雅の画風に近いものでしたが、大作は少なく小品に優れた作品が多くあります。さらに和歌では母の作品を加えた合作もあり、仲の良い母娘でした。
大雅の渓上高隠図と対をなすような辺渓閑遊図滝山水図などの作品があります。