夏目漱石作品の買取について
藝品館では夏目漱石作品の買取査定を行っております。
夏目漱石の書や掛軸、関連の骨董品等の売却や鑑定をお考えの際は、是非お気軽に当館へご相談ください。責任ある評価・査定を行い、現在の流通価格に沿った適切な買取価格をご提示いたします。
夏目漱石という人物
夏目漱石 (なつめそうせき 1867-1916) は明治維新の中生まれました。代表的な文豪として知られていますが、幼少期は家族関係が複雑であり苦労しました。
苦学の末、東京帝国大学に進学します。卒業後、英語講師をしており、その後朝日新聞の作家に転身します。
その後吾輩は猫であるで作家生活に入り、十二年ほどの活動の中で名作を輩出します。
英文学者であった漱石ですが、西洋の思想や文学との比較対照は常に彼の文学の原点に基づいており、西欧の近代的個人主義を踏まえて社会の俗悪さに目を向けました。心道草明暗など晩年の作品では様々な自身と交友を持った人々の思想が交錯しますが、醜い人間のエゴイズムとの対決から、いわゆる則天去私という東洋的な悟りの論理が追求されています。
漱石の創作活動には明治22年に出会った正岡子規との交流が大きく影響しています。漱石の号も親友の正岡子規からもらったものでした。
また教鞭を振るっていた頃は厭世主義の学生との間柄にも漱石は悩みます。激動の人々の交友、留学からの転機など多忙で悩み多い漱石でしたが、その作風は時代や彼自身のそれと違い低徊趣味としての要素が多く、代表作坊っちゃんでもそうですが、世俗雑踏から離れゆっくりとした時間が流れていく作風でした。坊っちゃんの舞台としてモチーフになった愛媛県松山市の道後温泉をはじめ、温泉好きな漱石の温泉街に流れる時間のようなゆっくりした本来の漱石の姿が作品の中にあるのかも知れません。
文豪であった夏目漱石は草稿や俳句など多くの貴重な資料を残しています。遺作は古美術品として重要な漱石の歴史の一部となり、博物館に収蔵されていたり熱心な収集家によって所蔵されていることが多いですが、まだまだ新発見のものも拝見します。気になる骨董品は藝品館へご相談ください。