謝稚柳作品の買取について
藝品館では謝稚柳作品の買取査定を行っております。
謝稚柳の掛軸・中国絵画・書画等の売却や鑑定をお考えの際は、是非お気軽に当館へご相談ください。
経験豊富なスタッフや中国美術専門家が責任ある評価・査定を行い、現在の流通価格に沿った適切な買取価格をご提示いたします。
謝稚柳という人物
謝稚柳 (しゃちりゅう 1910-1997) は中国の書画家、鑑定家です。
謝稚柳は江蘇省の常州という花鳥画の伝統がある地域で生まれました。
9歳から書画を学び始め、書画を志す者であれば通る道、写生と古典中国絵画の模写を繰り返します。19歳の頃には、明朝清初の画家・陳洪綬に傾倒しました。そのためか、謝稚柳の初期作には、細密に描かれた画が多くのこされています。
1937年に日本の侵略を避けて重慶市へ引っ越すと、画家の張大千と親交を持つようになります。張大千を通して謝稚柳は敦煌石窟を知り、ともに壁画の模写をします。
敦煌石窟に魅せられた謝稚柳は、その記録となる敦煌芸術叙録や敦煌石窟集を出版します。この時期、上海や西安、重慶、成都など各地で個展も開催しています。
戦後は、謝稚柳は上海博物館顧問・鑑定員、上海中国書画院委員会委員、上海文物管理会副主席、さらに中国美術家協会での中国書画鑑定員を歴任しました。
この頃には唐、宋、元王朝の絵画をさらに研究し、自らの作品に昇華させました。成熟した謝稚柳の作風は、ロマンチックで喜びに溢れた画が特徴です。
1983年には全国古代書画鑑定グループを率い、全国規模の書画鑑定を行いました。その総作品数は7万点を超えていたといいます。
謝稚柳の没後、2009年に生誕100年を記念して、上海博物館で大規模な展覧会が開かれたほか、2010年にはメトロポリタン美術館で謝稚柳が数多く遺したデッサンを再考する展覧会が開かれています。中国美術館や常州博物館、メトロポリタン美術館、シカゴ美術館などに作品所蔵があります。
謝稚柳の画
画は山水、花鳥、人物を能くしました。
生涯、悠久の時を経た芸術に多く触れていたせいか、しんと静まりゆったり流れる時間が、謝稚柳の作品には感じられます。ロマンティックで滋味深い、そんな作品を多く遺しました。