刀剣・日本刀の買取について
刀剣・日本刀の買取は藝品館へおまかせください。
自身がコレクションしていた日本刀や刀装具を売りたい、蔵整理や蔵の解体を考えていて刀剣の類が出てきたがどうしたらよいかわからない、御先代様が武具の蒐集家でご実家に収蔵しておられた刀剣や日本刀の価値を調べたい、法人所有の日本刀を換金したい等、刀剣の鑑定・買取査定のご依頼・ご相談はどうぞ藝品館までお申し付けください。
刀剣のなかでも名刀と呼ばれるものは、その本来の武器としての役割を越え、鑑賞されるものとして時代を超えて愛されてきました。
名刀の鑑定は平安時代から行われ、戦国時代、江戸時代には刀剣専門の鑑定家も現れます。そうして脈々と続いてきた鑑定によって、価値ある刀剣の文化が引き継がれてきたのです。
現在、名刀の多くは国によって文化財として守られており、個人所蔵の名刀は多くはありません。刀剣の鑑定には、古くから伝えられてきた知識が不可欠です。お客様
その他、刀装具の買取や甲冑などの武具買取、鉄工芸作品の買取もお任せください。
写真送付による査定も行っております。
藝品館の査定員が買取査定価格をお伝えいたします。携帯電話による撮影写真で十分ですので、どうぞお気軽にご送付ください。
なお刀剣の買取・所持には銃砲刀剣類登録証が必要となります。見当たらない場合は警察への発見届け、各都道府県教育委員会への登録証申請をお願いいたします。
銃砲刀剣類登録証について
鑑定・買取査定のご依頼を心よりお待ちしております。
刀剣とは
日本での刀剣は奈良・平安時代より造られていました。刀剣は武器として実戦で使用されていましたが、その切れ味のよさで評価されるようになると、武器として消耗するのを惜しみ名刀として尊ばれるようになります。
そうした鑑賞用の名刀は戦国時代から存在し、特に古い名刀は高値で売買されていました。
刀剣の鑑定
刀剣の鑑定の歴史は古く、平安時代にはすでに行われていました。後鳥羽天皇(1180-1239)も目利きの愛刀家であったそうです。
戦国時代になると、刀剣の鑑定に際して個人による鑑定の証として極札と呼ばれる書き付けが添えられるようになります。
そして江戸時代に入って戦国時代の争乱が収まると、刀剣専門の鑑定家が出現します。徳川家康が刀剣極所に指名した本阿弥家や、個人の鑑定家まで様々な階級の鑑定家が登場しました。
刀剣の鑑定書 本阿弥家の折紙
本阿弥家の祖・妙本は、足利尊氏の刀剣奉公であったと伝えられ、豊臣秀吉や江戸幕府からも本阿弥家は篤い信頼を受けていました。本阿弥家は刀剣の鑑定に伴い折紙と呼ばれる鑑定結果の証明書を発行しました。
本阿弥家の折紙には、裏面の二重枠に、秀吉から授けられた山銅製の角印「本」が黒肉で押されました。また、本阿弥家十二代目当主・光常(1688-1704)からは、折紙専用の奉書紙が用いられ、紙質とサイズが統一されることになります。
本阿弥家が発行した折紙には行書で、1行目に刀名、2行目に大きな文字で「正真」、その下に小さな字で刀身の長さと銘の種類、樋(鎬に彫られた溝)や彫物の種類が明記されます。3行目には査定見積額、4行目には発行月日と干支、そして発行鑑定家のサインにあたる花押が記されます。ちなみに、本阿弥家十代目当主・光室以降の当主が発行した折紙は、干支を記さず裏面に「本」印を押すのみの形式をとりました。また、十九代目当主・忠明の没後に発行された折紙は、各本阿弥家の当主連名によるものも存在します。
本阿弥家の鑑定は、本阿弥十二家の合議を含めた、2段階の審議によるものでした。その厳正な審査を経て初めて、宗家の当主の名で折紙が発行されたのです。ちなみに本阿弥家の鑑定では、査定金額に対して10%の代付と呼ばれる鑑定手数料がかかりました。
なお、享保年間(1716-36)まで圧倒的な信頼を寄せられていた本阿弥家の折紙ですが、その後田沼意次の金権政治のもとで、権力者に命ぜられるがまま、より高額な代付を徴収するために査定額を過当に見積もるようになり、本阿弥家の折紙は信頼性を失います。 この手法は田沼意次下の本阿弥家に限らず、悪徳な個人刀剣商や刀工によっても行われていました。
その他の刀剣の鑑定証明・鞘書
阿弥家の折紙の他に、個人刀剣鑑定家が刀剣の品質を証明するものとして、鞘書があります。これは鑑定依頼の際、刀剣を刀装具から外し、白鞘と呼ばれる保管用の柄(刀身を握るための部分)と鞘(刀身を納め保護する筒)に納めて預けます。そして鞘書とは、この白鞘に黒墨で鑑定結果を記したものです。
もうひとつ、無銘刀剣の品質証明となるものは、柄を外した茎の部分に金・銀・朱筆で鑑定結果を記したものです。この手法は書き付ける字の色によって鑑定手数料が変わるため、上記の不善と同じような悪徳が行われることもあったそうです。
明治以降の刀剣鑑定
明治維新後は、本阿弥家による折紙制度は力を失い、民間の刀剣鑑定が主流となります。1929年の国宝保存法や1933年の重要美術品保存法の成立により、明治時代以前につくられた名刀は国宝あるいは重要美術品に定められました。戦後の文化財保護法が制定されると、国宝の名刀は重要文化財となり、重要美術品の名刀は「旧重要美術品」として改められます。
それらの殆どは全国の博物館に管理され、個人の収蔵品は多くはありません。
現在の刀剣鑑定
現在、市場に流通する刀剣の多くが、日本美術刀剣保存協会と日本刀剣保存会による鑑定を受けています。
日本美術刀剣保存協会は1948年に財団法人として認可され、ランク順に『保存刀剣書』、『特別保存刀剣鑑定書』、『重要刀剣指定書』、『特別重要刀剣指定書』が発行され、長年篤い信頼を受けています。
日本刀剣保存会は、独自の審査基準にのっとり会員が所有する刀剣を鑑定し、鑑定書を発行しています。
日本刀の買取はかなり依頼をいただくことが多く、戦前の鉄不足による没収や廃刀令を免れて蔵の中に眠っていたり、もしくは代々の宝刀とされ大切にされていた日本刀など、思わぬ高額となるケースもありますが、状態はやはり良い方が評価は高くつきます。
特に近年は刀剣保存協会など公式な鑑定機関によって明確に格付けがされており、以前のバブル期のように協会自身が問題を抱えるケースも少なくなり、刀剣商の判断と収蔵家の判断、そして更に第三者の目線でも判断ができますので資産価値としても比較的安定した美術品となってきたのではないでしょうか。
刀剣保存協会の鑑定書がすでに付属しているものが評価は高くつきやすいというのが通例ですが、蔵整理などの折に新たに発見された刀剣類で鑑定書がなく、錆びていて状態が悪い刀でも十分に価格の付くものもたくさんありますので、状態の如何に関わらずお気軽にお申し付けいただければと思います。
またこれにより刀剣協会自体のよくない慣例は別として、一般的には以前より贋作や紛い物の刀を売られていたりするケースが、比較的少なくなってきました。そのような判りにくい刀であったとしても、公式な鑑定機関もしくは美術商の目によって、確かに判断できる基準が明確にされてきておりますので、安心して鑑定、査定、売却、と一連の流れを組むことができます。
なお鑑定での査定価格は完全に鑑定時の参考価格ではありますが、今日、刀剣を遺産相続する場合、相続税の納付用に、価格査定書類発行が義務付けられています。
刀剣・日本刀の買取実績
買取りさせていただきました骨董・美術品をご紹介します。
※骨董品・古美術品の性質上、全くの同一作品というものはなく、真贋はもちろんのこと状態や出来、その時折々の人気など様々な要素によって骨董品や美術品の価値・価格は変化します。
また、それらの要素を豊富な経験や実績、昨今のデータと照らし合わせて、お客様の品物一つ一つを適切に買取査定するのが私どもの役目でもあります。
買取事例の一つとして、あくまで参考価格とお捉えください。