一閑人とは
一閑人(いっかんじん)とは茶道具の世界ではよく聞く単語です。茶道の鑑賞陶器や祥瑞、文様などにもよく用いられます。
利休好みの七種類ある代表的な蓋置の一つで、井戸側に唐子が登り着くようにして中を覗いている様子から『井看人』とも書きます。唐銅、楽、青磁など種類は多くあります。
この蓋置の扱いですが、人形と自分とが向かい合うようにするので、運びの時はまず建水に仕込んで、まず左手で柄杓を少し持ち上げ右手で蓋置をとり左掌の上で扱い、人形の頭が釜付になるように横に倒して置き、それから枝杓をとっていつものようにその上へ引くのが通常の作法となります。たとえば棚などへ飾るときは柄杓をまず棚へ飾り、蓋置をとって頭を上に起こし自分と向き合うようにして飾ります。