井戸茶碗とは
井戸茶碗(いどちゃわん)とは古朝鮮の飯茶碗を茶人がその侘びを愛して茶の湯の茶碗としました。胎土と釉薬とが密着しないために、剥奪したところなどを茶人が景色として喜びます。
井戸茶碗には7つの見どころがあるとされ、一. かいらぎ、二. 高台竹の節、三. 高内景色、四. 胴轆轤、五. 外側轆轤、六. 茶溜まり、七. 茶筅擦の七ヶ所です。また名物手の井戸茶碗の特色は、釉が高台まですっぽりと包んでいることで、この「土味を見せていない」と言うことが約束であります。
井戸の名の出どころについては諸説あります。この手の茶碗は朝鮮南部の韋登から多く産されたという説、奈良の井戸村にあったので筒井順慶が掘り出したので井戸の名があると言う説、要するに高麗茶碗の一種です。