老松割蓋とは

老松割蓋(おいまつわりぶた)とは原叟が山崎妙喜庵の老松をもって五十個造った溜塗の茶器です。蓋は割蓋になっており、銀のちょうつがいで留めてあります。
原叟の箱書に 山崎妙喜禅庵茶亭之側有老松枯滑拙採之以作 茶湯之珍器聊伝遺愛於千歳而己 とあります。

薄茶漉として用いるので、扱い方は平素どおりに、左掌にのせ縦に「り」 の字形にふき、茶をすくうときは左掌にのせ、左の親指で蓋の左側を押え、茶杓を握りこんで右側のほうをあけて茶をすくいます。

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