円座とは
円座(えんざ)とは腰掛待合に使用する敷物で、利休形はわらを芯に竹の皮で丸く編んだものです。最初は客の数だけ重ねて腰掛待合に用意しておきます。
風興集には この円座はまず上客が取って並べます。円座は賛岐円座なればその必要はありませんが、一閑などの竹の皮製のものでしたら、表裏の向け方が 、釜敷の場合と反対となります。すなわち釜敷では畳すべりのよいようにとじ目が上向きですが、座る場合は、とじ目を下向きにならべるのであります。主側が重ねておきます場合でも、とじ目を下向きにして重ね、一番上の一枚だけを上向けにして、その上にたばこ盆をのせておきます。席入りのときは、上客より『お先へ』と挨拶して立って、各自の円座を後の壁へもたせかけておいて、順次席入りをします。詰は最後に各々壁によせてある円座を重ね、その上へたばこ盆をのせ、すべて元の通りの位置に片付けます。
と説明されています。