古袱紗とは

古袱紗(こぶくさ)は鍛子その他の高貴な織物、または名物裂と称するものや、由緒ある裂地などで作ります。小袱紗または古帛紗、小帛紗とも書きます。寸法はだいたい横10.6センチ、縦9.1センチです。また、普通の使い帛紗の寸法にたって、それを四つ折にして使用するものもあります。

茶会などで濃茶茶碗に添えて出したり、または茶入・茶杓など貴重品を扱うときに使用したりします。大寄せの茶会などで炭手前を略した場合、古帛紗の上へ香合をのせて飾っておくこともあります。裏千家流の茶箱点前には、古帛紗はつきものになっています。古帛紗は茶人ともあれば、亭主・客にかかわらず常に必ず所持していなければならないものとされています。

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