大津袋とは
大津袋(おおつぶくろ)とは利休が京都より大津へ送る米の袋より見立てて好んだ袋で、中棗の袋として使用し濃茶器として用います。この扱いは有名な小習の十六ヵ条伝の一つになっています。
袋に使用する裂地は紫ちりめんが約束になっていますが、茶ちりめんのこともあります。
千家茶事不白斎聞書には 大津袋は棗に限り候袋也、併又春慶などのはだ能茶入には付て不苦、此袋は大津より米を入来る 袋形になる、仙叟より、柿袋は他流もの此方に不用、袋は四ツ立とて、切四ツにしたる物也、片身替り迎、切れ ニツにて縫有り、是は面白切迫切能方を客付江遺ふ
とあります。