大福茶とは
大福茶 (おおぶくちゃ)とは元旦から正月十五日ごろまでの間に飲む茶です。中には梅ぼし・昆布を入れ、縁起を祝うもので、大服または王服ともいいます。
すなわち多量に点てるので大服、服と福の音から縁起をとって大福と称するようになりました。また王服とは村上天皇が疫病になやまれたとき、茶を召し上がって癒えられたという故事にももとづいています。
裏千家では元旦の朝、利休堂において大福茶が行なわれますが、茶の中に梅ぼしと昆布を入れるかわりに、日取りとしてこれらを先に会し、台天自にて、家族一同が濃茶をのみまわすことになっています。