薄茶とは
薄茶(うすちゃ)とは濃茶に対しての名で、製法自体は濃茶と同様の製法を用いますが、古木は使わずに若い茶葉から採取する点が異なります。薄茶がいつころから使用され出したかははっきりしていませんが、利休時代にはまだ薄茶の名称はありません。
茶道筅蹄によると薄茶は極詰、別儀、極揃、別儀揃、この四銘の外になしとあります。近年は各宗匠の好みになる種々の銘ができましたが、昭和十六年末より銘は廃止され、薄茶は上中下の三種に定められました。戦後になり統制はなくなり以前の銘が使われることとなりました。