上村松園作品の買取について

藝品館では上村松園作品の買取査定を行っております。
上村松園の美人画などの日本画・絵画掛軸等の売却や鑑定をお考えの際は、是非お気軽に当館へご相談ください。責任ある評価・査定を行い、現在の流通価格に沿った適切な買取価格をご提示いたします。

上村松園という人物

上村松園 (うえむらしょうえん 1875-1949)は京都生まれの日本画家です。
四条派の鈴木松年・幸野楳嶺・竹内栖鳳に師事し、「松園」の号は初めの師匠、鈴木松年より与えられました。1890年、松園が16歳のときに第三回内国勧業博覧会に出品した四季美人画が一等褒状をとり、早くから注目されることになりました。

松園は生まれる前に父を亡くしており、母の女手一つで姉と成長しました。
当時画家を志す女性は珍しく、世間の目も、男性優位の日本画壇も、松園にとって決して居心地のよい環境ではありませんでした。そのような孤独な道を歩む娘を松園の母は理解し、生涯画家の心の支えになっていたそうです。母の没後、松園はそんな母の面影を懐かしむかのような市井の女性を描いた作品を多く残しています。
松園自身は27歳で未婚の母になり、松園の息子の上村松篁もまた、画家の道を選んでいます。

1941年に帝国芸術院会員。1944年に帝室技芸員に任命され、1948年には女性として初めて文化勲章を受章しています。

上村松園の作風

上村松園は、師匠から円山派と四条派の手ほどきを受け、伝統的な日本画技法はもちろんのこと、大和絵・浮世絵等の古典も熱心に研究し、自身の作品に昇華しました。松園は生涯を美人画に捧げました。

「一点の卑俗なところもなく、清澄な感じのする香高い珠玉のような絵こそ私の念願」これは上村松園の言葉です。
このことばのとおり松園の描く美人画は、簡潔な線と造形、華やかでありながら深みを感じさせる色彩で成り立ち、気品と清潔感に溢れています。

1918年の異色の代表作、はそれまでの松園の描く女性とは打って変って髪の房を噛み内に秘めた嫉妬に身をよじる女性が描かれています。
これは源氏物語に登場する六条御息所の生霊を描いた画で、画壇から高い評価を得たものの、松園自身は自ら筆をとり描いてしまったものに戸惑い、その後3年間は作品の発表を断つこととなります。
1936年作の序の舞では「優美なうちにも毅然として犯しがたい女性の気品をかいた」という松園のことばのまま、雅やかさのなかにどこか厳しさを感じさせるような、現代の令嬢が謡曲を舞う姿を描いています。この作品は後に重要文化財に指定されています。