井上馨作品の買取について

藝品館では井上馨作品の買取査定を行っております。
井上馨の書画・掛軸・扁額等の売却や鑑定をお考えの際は、是非お気軽に当館へご相談ください。責任ある評価・査定を行い、現在の流通価格に沿った適切な買取価格をご提示いたします。

井上馨という人物

井上馨 (いのうえかおる 1836-1915) は周防国吉敷郡(現在の山口県 山口市)出身で、号は世外・三猿、名を聞多といいました。

彼は幅広い分野にわたる知識を持ち、蘭学や砲術を修めた後、伊藤博文らと共にイギリスに留学し、西洋の政治・経済制度を学びました。帰国後は、木戸孝允らと共に薩長連合を推進し、幕末の動乱を経て明治維新へと繋がる政治的基盤を作り上げました。
維新後、新政府の参与として活躍し、特に外交と財政の分野でその才能を発揮しました。井上は日本の近代化に必要な資金調達や外国との交渉にあたり、その手腕を高く評価されています。また、伊藤博文が組閣した内閣では外相、内相、蔵相を歴任し、日本の政治の礎を築く重要な役割を果たしました。
大正4年に81歳で亡くなるまで、井上馨は日本の近代化と国際化に向けて尽力し続けました。彼の遺した業績は、日本の政治史だけでなく、文化史においても重要な位置を占めています。井上馨の生涯は、明治時代の日本が直面した挑戦と変革の物語を象徴しており、後世に大きな影響を与え続けています。

井上の政治手腕だけでなく、その人となりや文化への造詣も深く、書簡や掛け軸など、彼の手による文化財も多く伝来しています。これらは井上馨がただの政治家ではなく、文化人としてもその時代を生きた証しとなっています。
このような生涯の中多くの書や扁額、書簡なども残っており、書画骨董としての価値はもちろんですが、当時の交友関係や、対外交渉の新たな内容の発見などさまざまな観点から注目されています。