倪元璐作品の買取について

藝品館では倪元璐作品の買取査定を行っております。
倪元璐の書掛軸や書簡・巻物・扇面等の売却や鑑定をお考えの際は、是非お気軽に当館へご相談ください。
経験豊富なスタッフや中国美術専門家が責任ある評価・査定を行い、現在の流通価格に沿った適切な買取価格をご提示いたします。

倪元璐という人物

倪元璐 (げいげんろ 1593-1644) は中国明代、上虞(浙江省紹興市)生まれの官員・書画家・能書家です。
字を玉汝、号を鴻宝、園客。
天啓2年(1622)に進士となった倪元璐は高潔かつ真直ぐな人物であったそうで、宦官魏忠賢が従えた党人の不埒を非難し、信望を得ることになりました。
国子祭酒などの官につきましたが、首輔・温体仁に疎まれ崇禎9年(1636)に解任させられます。
その後、兵部右侍郎に任命され、戸部尚書・翰林院学士となり国力の再興に尽力するも、明朝の没落を止めることはできませんでした。そして自らも、殉死しました。

倪元璐の書

倪元璐は書法に関する文章を残さなかっただけでなく、落款に年や識語もほとんど書きませんでした。そのため作風の変遷をめぐるのは難しいといわれています。
しかし倪元璐は、同年の進士であった黄道周と王鐸とともに学問に精を出していたと伝えられており、このことから、顔真卿や蘇軾を学び、影響を受けたといわれています。

倪元璐の作品は、執念が滲み出ているような屈強で険しく、変化に富んだ書風が特徴です。難解な書風が、高潔な精神を感じさせます。
今日遺されている多くの作品は、行草の竪軸と書簡です。