安部榮四郎作品の買取について
藝品館では安部榮四郎作品の買取査定を行っております。
安部榮四郎の色紙や掛け軸などの売却や鑑定をお考えの際は、是非お気軽に当館へご相談ください。責任ある評価・査定を行い、現在の流通価格に沿った適切な買取価格をご提示いたします。
安部榮四郎という人物
安部榮四郎 (栄四郎/あべえいしろう 1902-1984) は島根県八束郡 (現在の松江市) 出身の和紙製作家で、日本の和紙文化に多大な影響を与えました。
榮四郎は幼少期から家業である和紙作りを手伝い、15歳で出雲国製紙伝習所に入所します。昭和6年には、民芸運動の指導者である柳宗悦と出会い、その影響を受けて民芸運動に参加。特に「出雲民芸紙」と名付けた、雁皮紙の特色を生かした独特の和紙を創作しました。
この手漉和紙は和本で紹介されているタイプもありますが、大変温かみのある素材で、そのものが美術品として、そしてさらにそこに描かれたり、書かれる書を際立たせるものです。民藝としての視点や由来などが説明されており、彼の功績を知ることができます。
また安部榮四郎は国際的にも活動しており、東京、パリ、アメリカ、北京で和紙展を開催しました。彼は棟方志功、浜田庄司、河井寛次郎、バーナード・リーチといった多くの著名な芸術家と親交を持っていました。その業績は高く評価され、人間国宝にも認定されました。
1984年に82歳で亡くなるまで、彼は日本の和紙文化を世界に広める活動を続けました。安部栄四郎の生涯と業績は、和紙作りだけでなく、日本の民芸運動や国際的な文化交流にも多大な貢献をしています。