李鱓作品の買取について

藝品館では李鱓作品の買取査定を行っております。
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経験豊富なスタッフや中国美術専門家が責任ある評価・査定を行い、現在の流通価格に沿った適切な買取価格をご提示いたします。

李鱓という人物

李鱓 (りせん/りぜん 1632-1762) は中国清代、江蘇省揚州市興化出身の書画家です。
字を宗揚。号を復堂、懊道人、墨磨人、木頭老子、裏善、滕薛大夫、中洋、苦李など。
李鱓は康熙50年(1711)に挙人となりました。皇太后に献上した書画が康熙帝に高く評価され、宮廷画家・蔣廷錫(しょうていしゃく)に師事したのち、李鱓自身も宮廷画家として仕えました。
のちに一度宮廷を離れ、雍正年間に再び都へ戻ると、高其佩(こうきはい)に画を学びます。乾隆3年(1738)に山東省滕県の長官となるものの、その清らかな政治が地方官のひんしゅくをかい、辞任します。
そして江蘇省揚州へ帰郷し、書画を売り画家として名を立てました。経済的に発展し豊かな芸術文化が育まれていた揚州では、多くの書画家が活躍していました。そうしたなかでも特に傑出した画家たちは、「揚州八怪」(ようしゅうはっかい)と称されていましたが、李鱓もまたそのうちの一人です。

李鱓の書画

李鱓は、書と画、どちらにも優れていましたが、特にその画で高名です。

画ははじめ高其佩の影響を受け、厳密な作風で、花卉や竹石、松柏などの画を描いていましたが、中年以降は、より大らかな写生で、生命力にあふれた作風を展開しました。
そうしたダイナミックかつエレガントな李鱓の作風は、清代末期の花鳥画に大きな影響をもたらしました。

一方書は、顔真卿と柳公権に学びました。李鱓の豪傑で柔軟な風格と書法は、宋の蘇軾や黄庭堅、明の陳淳(ちんじゅん)や徐渭の流れを汲む書人といわれています。
真直ぐに突き進む胆力と、しなやかな均衡感覚を感じさせる書風です。