陳淳作品の買取について

藝品館では陳淳作品の買取査定を行っております。
陳淳の花鳥画・花卉画・山水画などの中国絵画・書画・掛軸等の売却や鑑定をお考えの際は、是非お気軽に当館へご相談ください。
経験豊富なスタッフや中国美術専門家が責任ある評価・査定を行い、現在の流通価格に沿った適切な買取価格をご提示いたします。

陳淳という人物

陳淳 (ちんじゅん 1484-1544) は中国明時代、江蘇省蘇州府長洲県出身の画家です。
字を道復、復甫。号を白陽、白陽山人。
明代成化の進士であった陳淳の祖父は、南京都察院左副都御史となった人物でした。同時代の文人たち、沈周、呉寛、王鏊、史鑑などとも交流がありました。陳淳の父は、官位には就かず家業を営んだ人物でした。そのような家系で生まれ育った陳淳は、やがて文徴明の門下に入ります。文徴明は陳淳の書画の才能を見抜き、その後ふたりは師弟関係を超え、友人としても親交を深めました。
その後33歳で父を亡くした陳淳は、上京して国子監の学生となるものの、官位には就かず故郷へ戻り、隠居して老荘思想を究めながら詩文・書画を制作し、酒を好み気ままに生きたと伝えられています。

陳淳の作風

詩文や書画に優れた作品をのこした陳淳ですが、なかでもその画は特に高く評価されています。陳淳は文徴明の門下で、最も名声を得た画家の一人です。沈周や唐寅からも影響を受け、水墨淡彩を思うままに繰り、優れた写意の花卉画を制作しました。文人画らしい、瑞々しい繊細な感覚に満ちた画風です。陳淳の作風は、のちに徐渭や八大山人、清時代乾隆期の揚州八怪の画家たちの花鳥画に大きな影響を与えたといわれています。
書は中国五代時代のの楊凝式(ようぎょうしき)や、唐時代の林藻、また北宋時代の米芾に影響を受けたといわれています。雄大で威風堂々としていながら、虚飾のない正直さを感じさせる書風です。
現存する陳淳の作品の多くは、博物館に収蔵され今日に伝えられています。