直原玉青作品の買取について
藝品館では直原玉青作品の買取査定を行っております。
直原玉青の日本画・絵画・掛軸等の売却や鑑定をお考えの際は、是非お気軽に当館へご相談ください。責任ある評価・査定を行い、現在の流通価格に沿った適切な買取価格をご提示いたします。
直原玉青という人物
直原玉青 (じきはらぎょくせい 1904-2005) は昭和から平成期に活躍した南画家です。
1904年に現在の岡山県赤磐市で生まれた直原玉青は、3歳で移住した兵庫県淡路島の洲本市で育ちました。16歳の時大阪に出て、大阪美術学校で南画を田能村竹田から続く画系の南画家・矢野橋村に学びます。
1930年、帝展にて初入選を果たし、画家としてのスタートを切ります。戦前から戦後にかけて帝展、日展に16回入選しています。
1960年には日本南画院の創立に参加し、1991年からは会長として南画の世界を牽引しました。
禅に傾倒し、臨済宗南禅寺派管長の柴山全慶に禅の教えを受けています。また黄檗宗管長である村瀬玄妙とも親交があり、黄檗宗の僧籍も持ちました。そして淡路島の唯一の黄檗宗の寺院である国清寺が明治以降、荒廃が進むままになっていた所を復興し再建しています。
また俳句の世界にも入っており、ホトトギス派の高浜虚子や山口誓子らと親交がありました。俳句雑誌「ホトトギス」には多くの句が掲載されています。
直原玉青を顕彰し、現在、洲本市立淡路文化史料館内には直原玉青記念美術館が併設され、南あわじ市滝川記念美術館には玉青館が建てられ、多くのコレクションが収蔵展示されています。
また住職を務めた国清寺では、襖絵から掛軸の小品まで多くの作品を見ることができます。
直原玉青の画風
直原玉青は画と俳句の世界を融合させ、自ら提唱した 句画禅一如
の精神で絵画を描き続けました。
墨と水を主体とし、押し迫るような迫力を持つ大作 海門渦潮 (洲本市立淡路文化史料館蔵)を描き、また茫洋とした彩色画 少年の頃 (洲本市立淡路文化史料館蔵)を描くなどなどを作域が広い人物です。黄檗僧であることから禅画も描くことが多く、禅の悟りの過程を描く牧牛図を主題とした 禅の牧牛うしかひ草 (南あわじ市滝川記念美術館蔵)は玉青の代表作ともなっています。
様々な文化人とも交流を持ち、特に禅僧の柴山全慶、村瀬玄妙や書家の村上三島とは多くの合作を行っています。