浦上春琴作品の買取について

藝品館では浦上春琴作品の買取査定を行っております。
浦上春琴の書画・日本画・絵画掛軸屏風等の売却や鑑定をお考えの際は、是非お気軽に当館へご相談ください。責任ある評価・査定を行い、現在の流通価格に沿った適切な買取価格をご提示いたします。

浦上春琴「山水図」

浦上春琴「山水図」(京都国立博物館蔵)
出典: ColBase(https://colbase.nich.go.jp/)

浦上春琴という人物

浦上春琴 (うらかみしゅんきん/うらがみしゅんきん 1779-1846) は江戸時代後期に岡山、京都で活躍した文人画家です。
号は春琴の他に睡庵など。

1779年に岡山藩の支藩・鴨方藩の上級藩士である浦上玉堂の長男として現在の岡山県岡山市に生まれた浦上春琴は、文人として名高い父・玉堂に幼い頃より南画を学びます。また 陽明学や漢詩なども学び才を発揮しました。
16歳のときに玉堂の脱藩について鴨方藩を脱藩し、京、江戸、大阪など日本各地を父や弟と共に遍歴します。
32歳の頃に京都に居住し、この頃、高名であった漢学者の頼山陽や、文人画家の田能村竹田らの文化人達と交流を持ちました。頼山陽の文人結社である笑社(真社)の中心的人物であり、この笑社の文人ネットワークを用いて、京で描かれた文人画や煎茶などの文化を日本全国へ広める役割も果たしました。

浦上春琴の作風

浦上春琴の作風は父の一種凄みのある画風とは異なり、軽妙洒脱で透き通るような清明さを持つ山水画や、写生を基礎とした風雅で細やかな花鳥画を描きました。山水画の大作にも、花卉図のような小品にも秀作を残しています。生前の評価では父の玉堂よりも春琴の方が高く、作品もより人気であったようです。
南画の画論も著し、 論画詩 続論画詩 を刊行し、日本で始めて文人画の画論を体系的にまとめました。

浦上春琴「花卉果蔬図巻」

浦上春琴「花卉果蔬図巻」(京都国立博物館蔵)
出典: ColBase(https://colbase.nich.go.jp/)