柿の蔕 とは

柿の蔕 (かきのへた)とは朝鮮茶碗の一種で、魚屋茶碗より古い茶碗に属するものを言います。形が高麗柿のへたに似ているところから、この名があります。
柿の蔕は魚屋と姉妹品であり、昔から茶人の間でもこれらを混同していることが多く、茶器名物図会に、 この茶碗凡そ形取鉢の如く柿の蔕をあをのけにしたるやうに見ゆ、因って名とする歟、然れば昔より浅き茶碗と見ゆ、今も碗中深きはいたって少し、古き斗々屋を柿蔕と思ひ誤る人多し、土味大に違へり、古斗々屋より細工の上品なる所ありて、此の柿蔕には新古無之と見ゆ、とあり、柿の蔕の名称は無論其形に因るべしと雖も、色合に於ても亦此名を適当とするものあり、品位に乏しけれども茶味に富みたるものなりに と説明されています。

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