煙草盆とは

お茶事では濃茶、懐石の席中では煙草盆(たばこぼん)は出さないことになっています。近頃、懐石中でもたばこ盆を出すことがありますが、これはごく打ちとけた会合であればともかく、正式の場合は出さないほうがいいとされています。薄茶になってはじめてたばこ盆をさげてでて、一服吸いながら語りあいます。
また初入り、中立ちの腰掛待合には、たばこ盆を出しておきます。席中のたばこ盆は、正客の前、畳の縁外におきます。火入れは客からみて向かって左に、灰吹は右になるように置き、火入れの火は上面が左へかたむくように入れます。たばこ盆に煙管を添えて出した場合は、必ず莨入れも添えておきます。
煙草盆には代々の宗匠の好みが多数あります。

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