真鍋静良/半入居作品の買取について

真鍋静良という人物

真鍋静良 (まなべせいりょう 1886-1963) は江戸時代後期に岡山で活躍した陶芸家です。は大正から昭和期にかけて岡山で活躍した金工家、陶芸家です。焼物の号としては半入居。

1886年に現在の香川県に生まれた真鍋静良は東京にて金工を学び、岡山県で金工家として活動している中、大本教の信仰を通じて北村静香を弟子とし、金工の「一塊造り」の技法を伝授しました。
1931年頃に人間国宝の金重陶陽の勧めによって陶芸に興味を持ち、1935年より金重陶陽について備前焼の制作を始めました。1941年には独立し岡山市東山の地にて開窯、主に備前焼の作品を焼いています。1945年には疎開のため岡山市を離れ、赤磐郡高月村(現在の 赤磐市)で作陶、この頃から半入居の号を用いました。1951年に岡山市東山に戻り楽焼窯を作成しています。

真鍋静良/半入居の作風

真鍋静良は銀、銅を用いて主に煎茶道具の湯沸の制作を行いました。湯沸は通常、胴体と注ぎ口は別に作られ接合して完成されるものですが、真鍋静良の「一塊造り」はひとかたまりの金属から胴体、注ぎ口を一体で作り上げるものです。その丹念に打ち出された金工作品は悠然とした雰囲気を醸し出します。
陶芸では備前焼で煎茶道具の茶銚や宝瓶などの急須を制作し、作品の土の色、窯変の姿はこちらも半入居の号で知られるとともに非常に高く評価されています。