小堀遠州の茶道具買取について
藝品館では小堀遠州作品の茶道具の買取査定を行っております。
小堀遠州の書画・掛軸、茶碗・茶器など遠州好みの茶道具の売却や鑑定をお考えの際は、是非お気軽に当館へご相談ください。
経験豊富なスタッフや茶道具の専門家が責任ある評価・査定を行い、現在の流通価格に沿った適切な買取価格をご提示いたします。
小堀遠州という人物
小堀遠州(こぼりえんしゅう 1579-1647)は桃山・江戸時代初期に活躍し、近江(現在の滋賀県)に生まれた大名茶人です。
千利休、古田織部と続く茶道の本流を受け継ぎ、将軍家の茶道指南役として武家にふさわしい茶の湯を追及しました。
生涯を通じて数百回を超える茶会を開き、多くの文化人と交流した遠州は独自の「綺麗さび」という茶道を大成させました。
また、建築や造園、書画、和歌にも優れており、多彩な才能を発揮しました。特に桂離宮、二条城、名古屋城といった建築・造園にも力を発揮し、「遠州好み」と呼ばれる遠州の斬新な意匠には称賛の声が広まり、一世を風靡しました。
小堀遠州の作風・遠州好み
遠州の作風には茶道に共通した風変りなものを好む「わび・さび」の精神を受け継ぎながらも、端正な遠州の美学が通底しています。
建築・作庭の分野においては、忘筌の間(京都・孤篷庵)などに見られるように、竹・スキや土壁によって構成される素朴でありながら洗練されています。
また、美術・工芸の分野においても、遠州好みを発揮しています。堅手茶碗は派手さや華美な装飾を排し、温かみのある白濁色の色彩を用いています。また、志戸呂焼耳付水指は、茶道でよく好まれた耳付の形と重厚感のある釉薬を用いる一方で、それらが無骨な形を成すのではなく、綺麗に調和して整った美しさを持っています。
書に関しても、遠州筆 定家卿小倉色紙 倣など余分な力を抜いて書かれた漢字と仮名文字の書体の流麗さが見受けられ、王朝時代の古典的な美を踏襲しました。書においては、和歌や茶道の心得を印す茶訓などを切断し、掛軸として作られました。