青木木米作品の買取について
藝品館では青木木米作品の買取査定を行っております。
青木木米の九谷焼・京焼などの陶磁器・掛け軸といった、茶道具・煎茶道具等の売却や鑑定をお考えの際は、是非お気軽に当館へご相談ください。責任ある評価・査定を行い、現在の流通価格に沿った適切な買取価格をご提示いたします。
青木木米という人物
青木木米 (あおきもくべい 1767-1833) は、江戸時代中期から後期にかけて活躍した京都の陶工であり文人、南画家です。
木米は祇園新地の大和橋傍で茶屋を営みながら、30歳を過ぎて作陶を始めます。寛政8年(1796年)に大坂の豪商であった木村蒹葭堂の下に出入りし、そこで中国清代の陶書である陶説を読破した事が作陶の契機となりました。
当時、京都で俊才と謳われた奥田潁川の門下として学びました。現在広く知られている木米という名前は、幼名八十八から付けたと言われています。
文化2年(1805年)粟田口東町において窯を築き、天台宗の青蓮院御用陶工となりました。その翌年からは金沢に赴いて春日山窯を興しました。この金沢での活躍は、九谷窯が衰退していた加賀藩における産業の発展に寄与しました。
帰京後は独自の作風を確立させる一方で、京・大坂の文人との交流を深めました。木米の煎茶具は、当時の文人の間で盛んであった煎茶文化において欠かせないものとなります。
木米死後においても、岡田久太や真葛長造といった多くの陶工を輩出しただけでなく、永樂保全、仁阿弥道八らと共に京焼の幕末三名人と称されています。
青木木米の作風
木米の陶器は青磁や白磁といった中国陶磁の影響と鮮やかな色絵による絵付けなど幅広い作風が特徴的です。
大和文華館蔵の黒地色絵瓜桃文鉢は黒地と緑色の瓜の落ち着きある色彩を下地にしながら、口縁の直線的な赤色と茶溜り縁の白色が鮮やかなコントラストを示しています。また、東京国立博物館蔵の煎茶道具一式は重厚な緑釉の急須や白地に流麗な赤の絵付けなどがあります。
中国陶磁の三彩の影響を強く受けた色彩豊かな作風は、その他の京焼の繊細な作風と比べても独特です。